個人輸入でかかる税金など

輸入をすると、必ず税金がかかるというわけではありません。
関税定率法によると、「課税価格の合計が1万円以下の場合は、その関税および消費税が免税される」とあります。

個人輸入の課税価格は、商品の購入金額が16,666円以下であれば「16,666円×60%=9,999.6円」となり、免税の対象となります。
複数の商品を一度に輸入した場合、各商品の購入金額が16,666円以下でも、合計金額が16,666円を超えてしまうと免税にはならないので、注意しましょう。

関税

海外の商品を日本国内に輸入すると、関税がかかります。関税とは輸入品に課される税金で、課税価格に関税率を乗じて算出します。

1本1万円のネクタイを10本、合計10万円分個人輸入したと仮定して、実際に関税額を計算してみましょう。

購入価格10万円に対する課税価格は6万円なので、簡易税率が適用されます。ネクタイは少額輸入貨物に対する簡易税率表での「衣類及び衣類付属品」にあたるので、関税率は10%となります。これを踏まえて関税額を算出すると、以下のような計算式となります。

10万円×60%×10%=6,000円

消費税

海外から商品を購入しても、日本の消費税がかかります。消費税は、課税価格と関税額を足した金額に対して、現在の消費税率である8%を乗じて求めます。上記の10万円分のネクタイにかかる消費税は、以下の計算式で求めることができます。

(10万円×60%+6,000円)×8%=5,280円

通関手数料

海外から輸入された商品は税関で通関手続きを行います。通関手続きは複雑で難しいため、運送業者等が代わりに行ってくれます。この手続きにかかる手数料が、通関手数料です。

商品の運送方法には国際郵便・国際宅配便がありますが、どちらの方法で配送するかによって通関手数料も異なります。

国際郵便を利用した場合は、郵便物1つあたりに一律200円の通関手数料がかかります。

一方国際宅配便は、運送会社によって手数料が異なります。ヤマト運輸や佐川急便といった大手運送会社のほか、DHLやOCSなどの国際輸送を専門としている運送会社もあります。主に商品にかかる税金等によって手数料も変動するので、利用する運送会社のホームページ等で確認をしておきましょう。